日本神話(古事記)

[17]天孫降臨

国譲りの交渉中に生まれる

建御雷之男神 タケミカヅチから葦原中国を平定したと聞いたアマテラスとタカミムスヒは
天之忍穂耳命 アメノオシホミミに葦原中国を治めるように言ったよ。

すると、天之忍穂耳命 アメノオシホミミは下界に降りる準備中に子供が生まれたので、その子を下界に降ろそうと言ったんだ。

その子の名は天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命 アメニギシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギと言って、高御産巣日神タカヒムスヒの娘の萬幡豊秋津師比売命ヨロヅハタトヨアキツシヒメとの間に生まれた子だよ。

長いので以下ニニギと書くね。

 

いよいよ天孫降臨

葦原の中つ国を治めるよう命じられた、アマテラスの孫である「ニニギ」は天から地上へ降りようとしてたんだけど
天と地の別れ道にたって「天(高天原)」と「地(葦原の中つ国)」を照らす不思議な神がいることに気づいたんだ。

天宇受売命アメノウズメはアマテラスの命令で、その神に名前を聞いたよ。
するとその神は「天つ神」が地へ降りると聞き、道案内するために来た「猿田彦サルタビコの神」だと名乗ったんだ。

アマテラスはそれを聞いて、天の岩戸のときに活躍した5人
アメノコヤネ
フトダマ
天宇受売命アメノウズメ
イシコリドメのみこと
玉祖命
を「ニニギ」と一緒に葦原の中つ国へ降りるよう命じたよ。

さらに、八尺の勾玉、鏡、草薙の剣の三種の神器(天皇の象徴)を、思金神オモヒカネ天手力男神タヂカラヲ天石門別神アメノイワトワケに手渡しニニギに同行させたんだ。

それから「ニニギ」たち一行は、雲を押し分けて進み九州にある日向の高千穂の霊峰に降り立ったんだ。

そこに待ち構えていた天忍日命アメノオシヒノミコト天津久米命アマツクメノミコトの2人が、弓と矢を持ち天孫の先導をしたよ。

そしてニニギは「ここは韓国に向かい、笠沙の岬(現:野間岬)までまっすぐ通じ、朝日がまっすぐ射す国、夕日が輝くとてもいい地だ。」
と言って、ここに大きな宮殿造り暮らすことにしたんだ。