日本神話(古事記)

[14]大国主の国造り

少名毘古那スクナビコナ

大国主オオクニヌシは出雲の美保崎にいる時、小さな神がやってきたんだ。
その小さな神は、一寸法師のように小さなガガイモの実の殻の船に乗り、蛾の服を着ていたよ。

名前を聞いても答えないもんだから、みんなにきたんだけど
ヒキガエルが、「カカシなら知っている」と言ったから、カカシに聞いてみたんだ。

すると、高天原の神産巣日神カミムスヒの子で少名毘古那スクナビコナの神だと教えてくれたよ。

大国主オオクニヌシは、さっそく高天原の神産巣日神カミムスヒに伝えに行くと
神産巣日神カミムスヒは、間違いなく指の隙間から落ちた我が子だと認めた上で、
この子「少名毘古那スクナビコナの神」と国造りを進めるようにと命じたんだ。

二人で国造りを進めていたんだけど、やがて少名毘古那スクナビコナ常世国とこよにくにへ行ってしまったよ。

 

大物主オオモノヌシ

一人になった大国主オオクニヌシは「私一人じゃできない〜!誰か一緒に国造りをしてくれる神がいないかな〜」と嘆いていたんだ。
すると、大物主オオモノヌシの神がやってきてこう言ったよ。
「私の為に宮殿をつくり祀ってくれるのなら一緒に国造りをしてもいいよ。」

大国主オオクニヌシは、大物主オオモノヌシの神を大和の三輪山の上に祀ったんだ。
大物主オオモノヌシを祀ったおかげで、どんどん土地が豊かになり食べ物もたくさん実って、みるみる国が潤っていったよ。

そんなタイミングで高天原では天照大御神アマテラスが、葦原の中つ国あしわらのなかつくには天つ神が治めるべきだと言い出したんだ!
なんてこった!