14代天皇仲哀天皇(帯中日子)は穴門の豊浦宮(トユラ)と筑紫の訶志比宮(カシイ)で天下を治めたよ。
大江王の娘である大中津比売命を妻として香坂王・忍熊王の2人を産んだんだ。
神功皇后こと息長帯比売命は仲哀天皇の皇后で、品夜和気命、大鞆和気命別名が品陀和気命=応神天皇を産んだよ。
大鞆和気命は、生まれたときから武装していて、神功皇后のお腹の中に居たときから天下を治めていたよ。
神功皇后は、仲哀天皇が筑紫(福岡)の香椎宮(かしいぐう)で熊襲討伐をしようとしていたとき、神を降ろして占いをしたんだ。
仲哀天皇は琴を弾き、
建内宿禰は神を降ろす場「沙庭(さにわ)」で、神の言葉をまったよ。
神功皇后に神が降りてきて、
「西の方に国がある。金や銀、目にも輝かしい様々な珍しい宝が沢山ある。
私が、その国を服従させてやろう」といったんだ。
仲哀天皇は神託を受けたけど、高いところから西を見ても国は見えないし
ただ、海があるだけなので、この神託は嘘だと琴を弾くのをやめて黙ってしまったよ。
すると神はとっても怒って
「お前はこの天下を治めるべきではない。おまえは黄泉の国へ行け!」
と言ったんだ。
建内宿禰大臣は恐れおののいて仲哀天皇に琴を弾くよう促したよ。
そこで仲哀天皇はしぶしぶ琴を引き寄せて弾き始めたんだけど、すぐに琴の音が聞こえなくなってしまったんだ。
灯りを灯してみると、仲哀天皇はすでに亡くなっていたよ。
享年52歳。6月11日に死去。
御陵は河内の恵賀の長江にあるよ。