日本神話(古事記)

[11]オオナムチ殺されて生き返る

オオナムチ殺される その1

八十神たちに求婚された八上比売 ヤガミヒメは、「私、オオナムチと結婚します!」と宣言したんだ。

怒った 八十神たちはオオナムチを殺そうとしたのさ。

八十神は、伯耆国 ははきのくにまで来た時、オオナムチに向かって
「この山にいる赤い猪をつかまえよう!俺らが上から追い落とすから、お前は下で待って捕まえてくれ!ミスったらぶっ殺す!」
と言ったんだ。

オオナムチは八十神たちの言葉を信じて猪を待っていたよ。

八十神たちは、猪に似た大きな石を火であぶって真っ赤に焼いてから落としたんだ。
これを捕まえようとしたオオナムチは、大火傷をして死んでしまったんだ。

 

ちなみに、伯耆国 ははきのくにとは、イザナミの埋葬地の「出雲と伯耆 ほうき(鳥取)の境の比婆の山」だよ!

オオナムチ生き返る その1

オオナムチのお母さんは、泣いてカミムスヒに「息子を生き返らせて〜」と訴えたんだ。
カミムスヒは、𧏛貝比売 キサガイヒメ蛤貝比売 ウムギヒメを遣わせ、
貝を粉にして水で溶いてオオナムチの身体に塗って生き返らせたよ。

 

オオナムチ殺される その2

これを見た八十神たちは、もう一度オオナムチを殺そうと、山に連れ出したんだ。
次は木の間に挟んで殺したよ。

オオナムチ生き返る その2

オオナムチのお母さんは、今度は自分でオオナムチを蘇らせたんだ。

お母さん自分でよみがえらせることできるんか〜い!

お母さんはこのままではオオナムチがまた殺されてしまうと心配して、
オオナムチを木国 きのくににいる大屋毘古 オオヤビコの元へ送ったんだ。

木国 きのくにとは紀伊のことだよ!