大気都比売命（オオゲツヒメ）

汚物を食べさせて、スサノオに殺される

五穀の神

イザナギとイザナミの国生みで生まれた「伊予之二名島（イヨノフタナノシマ）（＝四国）」の中の一つだった。

ちなみに、正式な手順を踏んで最初に生まれたのが「淡道之穂之狭別島（＝淡路島）」で
次が「伊予之二名島（＝四国）」だったんだけど、
「伊予之二名島（イヨノフタナノシマ）（＝四国）」はひとつの体に４つの顔があって、それぞれの顔に名前がついていたよ。

伊予の国→愛比売（エヒメ）
讃岐の国→飯依比古（イヒヨリヒコ）
阿波の国→大宜都比売（オオゲツヒメ）
土佐の国→建依別（タケヨリワケ）

この阿波の国、すなわち徳島県に大宜都比売（オオゲツヒメ）という名がついてたよ。

二回目に大宜都比売（オオゲツヒメ）が登場するのは、
高天原を追い出された腹ペコのスサノオを、美味しい料理でもてなしたというエピソードだよ。

実はその料理は大宜都比売（オオゲツヒメ）の汚物からできた料理だったんだ。
それがバレてスサノオに殺されてしまうよ。

亡くなった大宜都比売（オオゲツヒメ）の遺体からいろんな穀類が生まれ
カミムスビはこれをまいたよ。

ちなみに、日本書紀でも似たようなエピソードがあるけど、登場人物が違うよ。

大宜都比売（オオゲツヒメ）→保食神（ウケモチ）
スサノオ→月読命（ツクヨミ）
カミムスヒ→アマテラス

大宜都比売（オオゲツヒメ）と保食神（ウケモチ）は同一神とされる場合があるんだけど
さらに、スサノオと神大市比売（カムオオイチヒメ）の娘、「宇迦之御魂神（ウカノミタマ）」も同一神とされることがあるよ。

主祭神：大宜都比売（オオゲツヒメ）

主祭神：宇迦之御魂神（ウカノミタマ）

五穀豊穣
大漁満足
養蚕守護