垂仁天皇と比婆須比売命の息子の景行天皇は奈良県桜井市穴師で天下を治めたよ。
美濃の大根王の娘で、兄比売・弟比売という二人がとても美人だと聞いて、息子の大碓命に二人を呼び寄せるように命じたんだ。
でも、その大碓命が二人に一目惚れしちゃったので
自分の妻にして、天皇には似たような美人を探して差し出したよ。
天皇は、差し出された二人があの美人ではないことをわかって、ただ眺めるだけで
一人で寝てしまい、二人は居心地が悪い思いをしていたんだ。
そんな中、美人姉妹は大碓命の子を出産したよ。
姉の方を妻にして産んだ子が押黒之兄日子王で
妹の方を妻にして産んだ子が押黒弟日子王だよ。
嘘をついて気まずくなった大碓命は
みんなで食べる朝食に顔を見せなくなってしまったんだ。
景行天皇は、流石に自分が折れるしかないかと、大碓命の弟の小碓王(名前がややこしい)に「兄の大碓命に朝食に顔を出すように諭せ」と命じたよ。
それから5日たっても大碓命は朝食に顔をださないので、小碓王にまだ諭してないのでかと訪ねたら小碓王は諭したといったんだ。
どう諭したのかときくと、大碓命が朝トイレに入ったときに、待ち伏せして捕まえ、手足を引き千切ってバラバラにして、ムシロに包んで投げ捨てたと言ったよ。
大碓命は父のためを想ってやったことだったんだけど、天皇はこの行動にとても驚いて
しまい、ここから小碓王の悲劇が始まるんだ。