沙本毘売命が言うとおりに垂仁天皇は美知能宇斯王の娘の、
比婆須比売命
弟比売命
歌凝比売命
円野比売命
4姉妹を妻として迎えたんだけど
比婆須比売命と弟比売命だけを残して、
歌凝比売命と円野比売命は
不細工だからという理由で故郷に送り返してしまったんだ。
どこかで聞いたことあるエピソードだと思ったら、
天孫降臨のニニギがイワナガヒメのエピソードと同じだね!
妹の円野比売命は同じ姉妹なのに、ブサイクという理由で
2人だけ拒否られたことが恥ずかし過ぎて、
木の枝で首を吊って死のうとしたんだけど、
弟国にたどり着いたときに、ついに崖から落ちて死んでしまったよ。
垂仁天皇は多遅多摩毛理を常世の国へと派遣して、
良い香りの実…不老不死の霊薬といわれる橘(タチバナ)を探させたんだけど
タジマモリが木の実を持ち帰ったときには垂仁天皇は135歳ですでに亡くなっていたよ。
多遅多摩毛理は半分の苗を皇后に献上して、
残り半分の苗を垂仁天皇の墓の入り口に供えて、木の実を捧げ持ったまま大声で泣き叫んで
「常世の国の香りの良い木の実を持って来ました」といいながら死んでしまったんだ。
ちなみに、その香りの良い木の実とは今で言うところの「橘(タチバナ)」だよ。
垂仁天皇の時代(270年〜330年頃)まで高貴な人が亡くなると、
従者の中から選ばれた人々が生き埋めにされていたんだ。
皇后の比婆須比売命が亡くなった時に、
野見宿禰が「生きている人間の代わりに埴輪を埋めてはどうか」と提案して
埴輪が置かれるようになったよ。